モーバン・カレッジ

モーバン・カレッジは1865年に設立された英国内でも屈指の名門パブリック・スクールです。当初は男子校として設立され、24名の男子生徒と12名のマスター(先生)から始まりましたが、1992年から女子生徒の入学も認められるようになり、現在では13歳から18歳までの男女共学校となっています。現在の生徒数は約650名、うち男子が360名、女子が290名です。

イングランド中部に位置するモーバン・カレッジは、総面積約250エーカーの土地に建てられており、生徒が寮生活及び勉強、各種スポーツをするにはこの上ない環境が整えられています。カレッジの位置するモーバンという場所は、”unmistakable England”( 正真正銘の英国)、あるいは”heart of England”と呼ばれるコッツウォルズ地方にあり、美しい自然で有名な「スリー カントリーズ」と呼ばれる地域の一つです。その他にもカントリーサイドや古いマーケットタウン、また大聖堂のある町として知られています。

カレッジに在籍するおよそ650名の生徒は、学校の敷地内に建てられた11のハウスで生活をしています。ハウスは生徒にとり学校生活の中心的な存在であり、ハウスでの生活を通し、ともに生活する生徒やハウスペアレンツ、またそれ以外の教職員と本物の家族のような強い関係が築き上げられます。


2009年には新しいハウスも完成し、スポーツ複合施設がオープンする際にはアンドリュー王子の出席のもとにセレモニーが開催されました。

モーバン・カレッジは優秀な学業成績を誇ることだけでなく、以下の理由からも英国では良く知られた学校です。

  1. 第二次世界大戦時には、モーバン・カレッジにてレーダーが発明された。
  2. インターナショナル・バカロレア(IB)を英国で最初にカリキュラムに取り入れた学校の一つ。
  3. 革新的な科学教育を40年にわたり行っている。

尚、第二次世界大戦中には、政府がモーバン・カレッジの施設を使用するため、生徒達は一時チャーチル元首相の生誕の宮殿であるブレナム宮殿へ、そして後にはハロウ校へ送られました。このことから、今でもモーバン・カレッジとハロウ校の間には深い親交があります。また、ハロウのウェスト・ストリートにある時計(ハロウスクール・ショップの上)は、戦後モーバン・カレッジよりハロウ校へ感謝の意をこめて贈られたものです。

設立当初からの伝統と歴史を重んじながらも、将来を見据え、新たな教育方法も取り入れています。楽しみながら多くの課題に挑戦する精神を持つことが学校生活における重要な要素であると考えられ、生徒には親しみやすい環境の中でトップクラスの教育を施しています。基本のカリキュラムに加え、スポーツや音楽、またアートや演劇なども積極的に取り入れています。また、生徒の生活面にも十分に配慮しながら、生徒の興味・関心と才能を最大限に引き出しています。

卒業生の中には2人の首相、2人のノーベル賞受賞者、オリンピックの金メダリスト等がいます。ナルニア国物語 “theLion, the Witch and the Wardrobe” の作者CSルイスもいます。
トップへ戻る