株式会社 国際教育センター
International Education Centre & Co., Ltd.
1440年、時の国王ヘンリー6世は「TheKing’sCollegeofOurLadyofEtonbesideWindsor」(略称EtonCollege)を創立しました。聖処女マリアを讃えるべくこの名を与えられたイートン・カレッジは70名の貧しい学生に住居と教育を与え、同時に1441年に創立されたケンブリッジ大学のキングス・カレッジに送り込むことを目的としました。両者とも空にそびえ立つ、荘厳で美しい建築物です。以来、570年以上の長きにわたってケンブリッジ、オックスフォードの両大学へ進む生徒が多く、各界で傑出した人物を生み出してきました。世界史に残る偉人たちが、ここで学び世界の檜舞台へと巣立っています。
イートン・カレッジの歴史的なキャンパスは、ハウス(学寮)、教室、食堂、スポーツ施設、ミュージックスクール、劇場、チャペル、スタッフ専用の宿舎などの施設が併設されており、イートンという町と共に大きく発展してきました。現在イートン・カレッジには約1300人の生徒が在籍しています。そのうち約70名の「キングス・スカラー(カレッジャー)」と呼ばれる奨学生はカレッジ・ハウス、そして「オッピダン」と呼ばれるその他学生は24の異なるハウスで学校生活を送ります。
これらのハウスには13歳から18歳までの5つの学年の生徒が約10人ずつおり、生徒の学業、品行、才能育成などにおいて責任を持つハウスマスターとその家族、生徒の日常の世話をする「デイム」と呼ばれる寮母も共に生活を送ります。また、アシスタント・ハウスマスターやチューターと呼ばれる個人指導の先生を含む教師もキャンパス内に家族と共に住み、生徒の指導にあたります。
イートンの生徒は、日本語を含む10ヶ国語、ラテン語と古代ギリシア語の古典語や、地理から美術にわたって、様々な選択科目を勉強することができます。授業、スポーツ、課外活動が全てハウスの外で行なわれ、幅広い活動で才能を発揮できるように指導されます。音楽活動では世界的に名声があり、イートンの聖歌隊(カレッジ・チャペル・クワイア)は英国全国の公演に出演、また日本でも数回公演ツアーを行っています。スポーツ、特にボート競技ではイートンの生徒は世界中の大会で優秀な成績を修めています。また演劇も盛んで、卒業後俳優になる生徒も多数輩出しています。
イートン・カレッジの卒業生はしばしば「OldEtonian(OE)」 と呼ばれ、これまで多才な著名人を世に送り出しています。代表的な卒業生には、文学界ではシェリー、ジョージ・オーウェル、イアン・フレミングがいます。近年ではウィリアム、ヘンリー両王子、20世紀初頭は泰王国のラーマ7世、また日本人としては徳川家達がイートン・カレッジを卒業しています。政界では初代首相のロバート・ウォルポールを始めとして、イーデン、キャメロン、ジョンソンを含め、計20名の歴代首相を輩出しています。また、その他の卒業生には、ワーテルローの戦いで英国軍の最高指揮官として導き、ナポレオン戦争で戦功をたてたウェリントン公爵、アカデミー賞受賞者エディ・レッドメインをはじめとする多くの有名な俳優、そして多数のオリンピックメダリストなどがいます。